Netflixオリジナル「アナイアレイション 全滅領域」を観た!
Netflixオリジナル作品「アナイアレイション 全滅領域」
メガホンは「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドがとり、主演女優はナタリー・ポートマン。脇役にはオスカー・アイザックが出演。
エクス・マキナが凄く好きだったんで楽しみにしてたのですが、予想以上に良くて嬉しかったです。
ぼくはアレックス・ガーランドの映画の共通する作家性として、「自分と他者との境界線を曖昧にさせる」映画を撮る人だと思ってて。
エクスマキナでは「ガラス」
アナイアレイションでは「境界線」(文字通り!)
を、踏み越える(一線を越す)シーンが怖いのは、作家性をそのまんま映像化している、映画の核となる部分だからなのかなと思ったり。
でも今回のアナイアレイションでは、その一線を越すシーンはまだ序盤。
その先こそが今作の白眉だと思います。
ゴシックホラー的になったり、モンスターパニック的になったり。あの手この手で楽しませてもらった先に、普段ただ生きているだけじゃ絶対に見る事の出来ない景色も見せてもらって、さらにお土産まで持たせてもらえます。
作品内で言及される「自傷行為」と「自己破壊」の違い。
ぼくは「自分の内に入り込んだ他者(もしくは、他者になってしまった自分)への拒否反応」としての自己破壊行為だと解釈しました。
いずれにせよやっぱり何が何だか分からなくなって、クラクラしてくる感覚はやっぱり楽しかったです。
Netflixはやっぱりすごいなぁと感じたり。こんな面白い映画を月1000円で観せてくれるなんて感謝の気持ちがほとばしったり。
今はもう家で新作映画を見る時代ですな。